岩波映画を観る 3
『記録の方法−反核映画が、いま世界に問うこと』

GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVEでは、
記録映画史に重要な足跡を遺してきた
岩波映画の上映会をシリーズ化して行なっています。
今回は、岩波映画と併せて同映画出身監督である
羽仁進、土本典昭の作品を上映します。
現代世界においてもっとも切実である
「核」問題をテーマにした作品に焦点を合わせることで
岩波映画における記録の方法論を探ってゆきます。

なお70年代後半から、アメリカに眠るカラー記録映画フィルム
(約10万フィート)を市民運動によって入手、
反核・平和の記録映画を国際的に製作・上映する
「10フィート映画運動」が展開されました。
上映作品のうち羽仁進監督の『歴史』『予言』は
これによって製作されたものであることから
今回はこの運動についても紹介してゆきたいと思います。

■上映スケジュール:
11月12日(金)14:00〜(開場13:30〜)
 『歴史=核狂乱の時代』 監督:羽仁進

11月13日(土)14:00〜(開場13:30〜)
 『ヒロシマ・ナガサキ −核戦争のもたらすもの−』[岩波映画] 監督:早川正美
 『原発切抜帖』 監督:土本典昭
 『予言』 監督:羽仁進
 (3本連続上映、5分ほどの途中休憩あり)

■入場料:無料(先着順60名)

■会場:
GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE
近畿大学国際人文科学研究所
四谷アートステュディウム/東京コミュニティカレッジ
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5(JR四ッ谷駅徒歩3分)
Tel.03-3351-0591 Fax.03-3353-7300

■主催:近畿大学国際人文科学研究所

■企画:四谷アート・ステュディウム アートプロデュース講座

■上映映画作品:

11月12日(金)

『歴史=核狂乱の時代』 
1983/116分/カラー/16ミリ
製作:子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会映画製作委員会
監督・脚本:羽仁進
原作:被爆の記録を贈る会
撮影:奥村祐治
音楽:毛利蔵人
編集:沼崎梅子


11月13日(土)

『ヒロシマ・ナガサキ −核戦争のもたらすもの−』
1982/46分/カラー/16ミリ
製作:岩波映画製作所
スポンサー:長崎市・広島市
監督・脚本:早川正美
撮影:八幡洋ー

『原発切抜帖』
1982/45分/カラー/16ミリ
製作:青林舎
企画・監督・脚本:土本典昭
台詞:長瀬未代子
撮影:渡辺重治
音楽:高橋悠治と水牛楽団
編集:土本典昭

『予言』 
1982/41分/カラー/16ミリ
製作:子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会映画製作委員会
監督・脚本:羽仁進
撮影:奥村祐治
音楽:武満徹
照明:五十畑憲一
編集:沼崎梅子

※「10フィート映画運動」反核・平和の記録映画三部作に含まれる