踊る講義

作家:マルテン・シュパンベルグ

ヨーロッパを拠点に、ダンス概念を拡張する思潮を牽引する
振付家 マルテン・シュパンベルグが初来日
今春MoMA PS1で行なわれたパフォーマンス・シリーズの一つを特別開催

振付のなかにあるテーマを、経済、政治などの幅広い文脈に位置づけ
理論的要素をダンスの感性と結びつけようとする思想の可能性の探求

――ダンス・フェスティバルWhenever Wherever Festival 2013 関連企画――
(ディレクター:山崎広太|身体/言語ゼミ 講師)

「踊る講義:聞くダンス(The Dancing Seminar: A Listening Dance)」は、ニューヨーク近代美術館 MoMA PS1で開催された、マルテン・シュパンベルグによる12回に及ぶ3時間の長いセッション形式のパフォーマンスです。シュパンベルグは、理性や思考を感覚や直感とつなげながら、理論的要素をダンスの感性と結びつけていきます。そして動きやダンス、振付のなかにあるテーマを、労働や雇用、緊急性、経済、政治などの幅広い文脈に位置づけようとしています。振付という考えを拡張するのではなく、現実の実践としてのダンスやダンスの概念による思想の可能性が探求されていくのです。(※通訳あり)

【関連記事】

■日時:2013年10月14日(月・祝)14:30-17:30
■受講料:500円

■主催:近畿大学国際人文科学研究所
■協力:ボディ・アーツ・ラボラトリー

■会場 / お問い合わせ:
GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 近畿大学国際人文科学研究所
東京コミュニティカレッジ 四谷アート・ステュディウム1F
Tel : 03-3351-0591

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

マルテン・シュパンベルグ|Mårten Spångberg
スウェーデン、ストックホルム在住の振付家
実験的な試みや多様な形式・表現方法を取り入れた創作プロセスにより、振付という領域の拡張に取り組んでいる。1994年よりパフォーマーとして活動を始め、1999年よりソロからグループ作品、ウィリアム・フォーサイス/フランクフルトバレエ団などへの振付を含む作品発表を国内外で精力的に行なう。2011年にはグザヴィエ・ル・ロワとの共同作品をベネチアビエンナーレで公演、また、建築家トール・リンドストランドとのプロジェクトInternational Festivalなどを展開している。

ストックホルム・パナシアフェスティバル、Body Currency/ウィーンフェスティバル、リスボン グルベンキアン財団CAPITALS、フランクフルト・インターナショナル・サマー・アカデミーなど国際フェスティバルや機関のディレクターを務める。2006年には、ネットワーク・オーガニゼーションINPEXを立ち上げ、出版プロジェクト「The Swedish Dance History」を監修。ライターとして本の出版や、ストックホルムの雑誌『Aftonbladet』『Dagens Nyheter』にダンス批評家として寄稿(1990-97)し、2011年に初の著書『Spangbergianism』を出版。

人材育成にも貢献しており、過去にはヨーロッパに於ける重要なダンス教育機関、P.A.R.T.S(ブリュッセル、ベルギー)、Ex.e.r.ce(モンテペリエ、フランス)、インパルスタンツ(ウィーン、オーストリア)、ストックホルム演劇大学で、ダンス理論および実技の講師を勤める。2008年、ストックホルムダンス大学振付科のMAプログラム(修士課程)ディレクターに就任。

http://martenspangberg.org/